妊娠中の胸やけ

こんにちは!リリウムです。
今日は妊娠中に起こりがちな胸やけについてご説明したいと思います。
妊娠すると、妊娠を維持するためのプロゲステロンの分泌が上昇します。
すると平滑筋の働きが緩慢になるために胃の運動が緩慢になり、
胃の入り口の筋肉である胃噴門部括約筋が弛緩し、
胃酸や胃内容物が食道に逆流しやすくなってきます。
また、赤ちゃんが大きくなるにつれて、子宮が胃を下から圧迫します。
そして妊娠中は便秘も起こりやすく、このことも胃を圧迫する原因となります。
このような状況で、妊娠中は特に後期に胸やけが起こりやすくなります。
ではどのように対処すればいいでしょうか。
•脂肪分が多いし食べ物(揚げ物など)は控えるようにしましょう。
•とても冷たい食べ物も、胃が収縮する原因になります。
•胃の負担にならないようによく噛んで食べること。そして、3食と決めず少量ずつ分けて食べることも良い方法です。
•胃酸逆流を予防するため、夜間はセミファウラー位で寝るのもよいと思います。
•便秘は、歩くことで解消できます。毎日ウォーキングをしましょう。
•胸やけの症状を緩和するために、背中のマッサージをしてもらうのもいいですね。
鍼灸では胃を元気にするツボがあります。
それは内関というツボです。
内関は欧米では手術後の悪心・嘔吐やつわりなど予防としても活用されています。
内関のツボの探し方
手首の手のひら側にある横ジワの真ん中から指幅2本分ほど肘のほうに寄ったところで、2本の太い筋の間にあります。
親指で1~2分程度、圧迫した後、10~15回程度揉むと効果的です。

ご自宅で簡単にできますので、ぜひ、試してみてください。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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参考文献:有森直子編 母性看護学Ⅱ 2022年 医歯薬出版
